蛍壁(HOTARUKABE)
嵯峨野の町を歩いていると、古い土壁の中に、模様が浮かび上がるものがある。
鉄粉を混ぜて塗られた壁で、少しずつ時間が経過すると共に
鉄粉が錆びてきて、丸い斑点が浮かび上がってくる「錆び壁」の一つ。
まるで初夏の蛍が飛び出すかのような静かに景色を作り出すこの壁を
昔の人は「蛍壁」と呼んで珍重した。
そんな景色(シーン)をモチーフにしたテキスタイル。
本当に微妙な色の差が重ねられていて、繊細なファブリックが出来上がった。
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